哲学対話の会(2019.06.08)報告

第5回(2019/6/8)は12名で哲学対話を行いました。

趣旨・ルール説明、自己紹介のあと、参加した人から問いを出し合いました。

 

出された問いは以下のとおりです。

①より良く人の話を聞くというのはどういう態度か

②歳をとってまで人はどうして一生懸命仕事をしないといけないのか

③(ちょうど福岡でG20が開催されているが…)テレビ会議と集まって会議をすることの違い、メリットデメリットは何か

④子どもはどうして学校に行かないといけないのか

⑤ご近所づきあいは必要なのか

⑥頭がいい人ってどういう人か

⑦わからないことにぶつかったときに人はどうふるまえばよいのか

⑧わかるとはどういうことか

⑨違うということと矛盾するということはどう違うか

⑩他者とは何か

⑪我慢できることと我慢できないことが人によって違うのはなぜか

⑫他者がわかるとは何か

⑬孤独を感じたとき人はどう考えたらよいのか

⑭人を愛するとか愛されるというのはどういうことか

⑮スマートフォンが人間にもたらした良い面と悪い面は何か

⑯スマートフォンは永続的に通信機器として存在するのか

⑰男性とは何か、女性とは何か、性同一性障害とは何か

⑱家族とは何か、親子とは何か

⑲質問の良し悪しとは何か

⑳生きるって何だろう

㉑老いるとは何か

㉒人間と他の生き物の違いは何か

㉓「とは何か」を問うことで何をしようとしているのか

㉔この哲学対話の会にはどういう意味があるのか

㉕なぜ人は孤独を感じるのか

 

これらの問いの中から「なぜ人は孤独を感じるのか」に問いを決めて対話を行いました。

 

SNSでどうでもいいことでもつぶやいたり、炎上に加わって一体感を味わおうとするのは、さみしいからやっているのだと思う

・物理的孤独と精神的孤独の二種類がある

・誰にも理解されないのは孤独

・同質性の高い集団の中で自分が異質なものと感じたとき孤独を強く感じると思う

・孤独の感じ方は歴史的に変わってきている、誰もがスマホを使う時代になってスマホを使いこなせないのは孤独、スクールバス殺人もそういった流れにあるのではないか

・スマホは心を蝕む、考える時間を持たなくなったし、本や音楽を味わう時間も無くなった

・孤独は何かをするときの原動力になっている、孤独はあったほうがよい

・孤独を感じるというのがピンとこない

・スマホに逃げようとする人は孤独を悟っていない人なのか

・信頼できる人がいたら孤独は解消できる、大家族から一人暮らしへ時代の流れは、つながれる人が少なくなる方向に向かっている

・テレビ会議の例でもそうだが、集合しないといけないのか、リアルに隣にいることに意味はあるのか

・学校や哲学カフェで、自分がした質問の意味を全く理解してもらえないとき孤独を感じた、身近な共同体、家庭で理解されないということは凄まじい孤独である

・孤独は人とつながれることを知っている人が陥るもの、生まれながらに孤島で暮らしていたら感じないだろう

・自分は「人が苦手」だがそれは孤独と違うのか

・積極的に孤独になってもいいのではないか

 

などの発言があり、2時間の対話を終えました。