第6回(2019/7/13)は10名で哲学対話を行いました。
趣旨・ルール説明、自己紹介のあと、参加した人から問いを出し合いました。
出された問いは以下のとおりです。
①自己肯定感とは何だろう
②みんなが自己肯定感を高めるには?
③生きていく上でなぜ自己肯定感が必要なのか
④自己否定感というものがあるのか
⑤独立した人格と自己肯定感は関係あるのか
⑥人望って何ですか
⑦わかるって何だろう
⑧学校で何を学ぶのか
⑨(文部科学省が推進しようとしている)対話的・主体的で深い学びとはどんな学びか
⑩その学びはどうやって採点するのか
⑪今の環境下で子どもに何が必要か
⑫AIが進化する時代に子どもたちが開発しなければならない能力とは何か
⑬UFO現象とは何か
⑭科学的な考え方と非科学的な考え方の境はどこか
⑮日本人にとって元号とは何か
⑯人とつきあうということは必要なのか
⑰人と深く関わるってどういうこと
⑱心を開くってどういうことですか
⑲働くってどういう意味があるのか
⑳なぜ働かないといけないのか
㉑経済的な自立は必要か
㉒納税しない生き方は肯定されるべきなのか
㉓市民とは何か
これらの問いの中から「生きていく上でなぜ自己肯定感が必要なのか」に問いを決めて対話を行いました。
・人と関わることと自己肯定感は関係している。人と関わることを避けていると閉じた生き方になる
・自己肯定感が低い人は他人の言いなりになりやすい。引きこもりの人が人と関わらないようにしているのは、ある種のセンサーが働いているのではないか
・自己肯定感という言葉が自分にはぼんやりしているので教えてもらいたい。
・生きててよかったと思える瞬間
・居場所があり、他者から認められていること
・自分の価値を自分で認めているということ
・近い言葉に自尊感情、プライドがある。どう違うのか
・そのままで存在していい、ということ
・勉強ができなくても親に愛されている子どもは自己肯定感を育める
・子どもを叱るときに存在を否定することにならないよう気を遣う
・子どもの自己肯定感と親の自己肯定感は関係あるのか
・若いときは自己肯定感が低かったが、今は人生を楽しめるようになった。子育ての経験が大きかった
・自己肯定と自己肯定感は違うのか
・自己肯定感は人から与えられるものだと思う。子どもを無条件で愛せると知ったとき、そう感じた
・自己肯定感は育つのを待つもの。育てようとして失敗するとプライドばかり高い「俺様」になるのではないか
・自己肯定感は高いほどいい。「俺様」でもOK。「俺様」になって孤立して反省するのもそれもまたいいのではないか。
・自己効力感という言葉がある。自分はやればできる人間と思えるという意味だと思う。それに対して自己肯定感は、存在に対する価値だと思う
・子どもに自己肯定感を持たせるのは愛だと思う
・大人になったら自分で自己肯定感を上げる工夫がいる。自分の経験では家族と仲がいい人は自己肯定感が高い、自分の誤りに気づいたらすぐに謝れる。
・肯定も否定も、何に自己を同一させるか、範囲による
・最近の若い人を見ていると自己肯定感が低いと思う。他人の反応に、特に年長者からの否定に敏感で、さっと表情が変わって心を閉ざしてしまう
・30年前の若い人と今の若い人は違うのか
・30年前と違ってスマホがある、年長者はいらないという感覚があるのかもしれない。良い面と悪い面があると思う。
・子どもはイメージどおりに発言できない。子どもの思いを吐き出させる役割が大人にはある。
・スマホがあっても受け手の能力が不十分で使いこなせない恐れもある。大人の支えが必要
・自己肯定感は必要だと思うが、どのくらい必要かはその人の自由
・自分は自己肯定感を高めたいと思っているが、他人にそれを求めることはできないと思う。
・子どもや職場の若い人に自己肯定感を高めてほしいと思うなら、自分が楽しそうにしているところを見てもらうしかないのではないか。
などの発言があり、2時間の対話を終えました。
次回は、8月31日(土)14:00~16:00に開催予定です。