哲学対話の会(2020.09.20)開催報告

10回(2020/9/20)は7名で哲学対話を行いました。

趣旨・ルール説明、自己紹介のあと、参加した人から問いを出し合いました。

出された問いは以下のとおりです。

 

① コロナ禍で我々の考え方は変わったのか

② 我々はコロナ禍についてどう感じているか

③ コロナ禍により我々の考え方はどう変わったか

④ コロナ禍はどんな良い影響、悪い影響をもたらしたか

⑤ スマホやインターネットは私たちの生活にどう影響をもたらしたか

⑥ 老後は今後どうなるのか

⑦ これからの時代はどうなっていくのか

⑧ これからの時代の幸せとはどのようなものか

⑨ 生きがいとは何か

⑩ 人の話をわかるとはどういうことか

⑪ 人類にとって普遍的な価値はあるのか

⑫ なぜ人によって大事なものが違うのか

⑬ なぜ人を殺してはいけないのか

⑭ 死ぬ権利は認められるべきか

⑮ 人が人を罰することで世の中はよくなるのか

 

「これからの時代の幸せとはどのようなものか」をテーマに決め対話を行いました。

・高度成長期はもの、お金、学歴など価値観が均一だったが、今はインターネットが発達、価値観が多様化した。

・働き方も多様化、田舎で事業を興すなどいろいろなロールモデルがある。

・精神的な健康、肉体的な健康が大事。絆が大事。

・人間関係の影響は大きい。コロナでコミュニケーションが限定されなおさらそう感じる。

・どこにも属していない人もいる。非正規雇用の人など生活が大変で、若い人たちに不安が伝わっている。恐怖が悪いほうにでてくるのではないか。自分だけがよければいいではダメ。連帯した抗議行動を起こすなど政治的なことも大事。

・コロナで人の移動が制限、対面で人と話すのは貴重、楽しいと感じた。

・科学技術の進歩で本来は人間がしたくないことを機械にさせるようになればよいが、指示どおりに働かされるだけのブラック企業が多かったりする。

・人間は何をやるのか、自分が見出していかないといけないが、教育機関はいい大学に入ることを指導するだけ。

・現状では、絵が好きな人、音楽が好きな人がそれを仕事に生きていくのは難しい。ベーシックインカムで一定の収入を得ることでみんなが楽しいことができればよい。

・日本には生活保護制度があり、本来飢え死にすることはないはずだが、なぜ将来が不安になるのか。

・日本では政治が情報を制限、メディアも本来の役割を果たしてこなかった。インターネットで明らかになりつつあるが。

・学校は進学予備校化し、子どもの個性を伸ばす教育ができていない。

 

「自分だけの幸福」でなく、「みんなの幸福」が話題になると、必然的に政治や教育の問題へ話が広がっていきました。